夏は部活の練習や合宿、大会が続くシーズン。お子さんが「がんばってるな」と頼もしい一方で、成長期の体は“使いすぎ”のダメージが出やすい時期でもあります。
「成長痛だから」と様子を見ているうちに、痛みが長引いてしまうことも。この記事では、夏のスポーツで気をつけたい膝・肩ひじ・腰・かかとのサインと、親ができる予防の習慣5つをお伝えします。
- 毎日のように同じ競技・同じ動作を繰り返している
- 「膝が痛い」「肘が痛い」と言うが、練習は休みたがらない
- 夏の大会・合宿で急に運動量が増えた
- 身長がぐんと伸びている時期
なぜ成長期は“使いすぎ”に弱いの?
成長期の骨には、骨端線(こつたんせん)=成長軟骨というやわらかい部分があります。ここは大人の骨より弱く、繰り返しの負担や引っぱりに傷つきやすい場所です。さらに、骨がぐんと伸びる一方で筋肉の成長が追いつかず、筋肉が突っ張って関節を強く引っぱってしまうことも。
加えて子どもは「痛くても我慢して続けてしまう」ことが多く、気づいたときには悪化している——というケースが少なくありません。
部位別・気をつけたい痛みのサイン
- 膝(ひざの下)…ジャンプやダッシュで膝の下の出っ張りが痛む(オスグッド)
- 肘・肩…投げる・打つ・腕を回す動作で痛む(野球肘・水泳肩など)
- 腰…反らす・ひねる動きで腰が痛む、長引く腰痛
- かかと…走ると"かかと"が痛い(シーバー病)
これらは使いすぎ(オーバーユース)から起きやすいもの。痛みが数日続く・かばって動きがおかしい・押すと痛い場所がはっきりある——という時は、早めに専門家に相談しましょう。
親ができる 使いすぎを防ぐ5つの習慣
練習前は軽く体を温めるウォームアップ、練習後は使った筋肉を伸ばすストレッチを。特に太もも前・ふくらはぎ・肩まわりは念入りに。
「痛いのは頑張ってる証拠」ではありません。痛みは体からのサイン。「痛かったら教えてね」と言える雰囲気づくりが、悪化を防ぎます。
夏は汗で水分・ミネラルが失われ、筋肉が硬くなりやすい季節。こまめな水分補給と、成長を支える食事(たんぱく質・カルシウム)を意識して。
同じ動作の繰り返しが使いすぎの原因。週に1日でも競技から離れる休養日を。違う遊びで体を動かすのはOKです。
成長期は足のサイズがすぐ変わります。合わない靴は膝・かかとの負担に。シューズやサポーターのサイズを定期的にチェックしましょう。
成長期の痛みには、休めば治るものと、放っておくと長引くもの(オーバーユース障害)があります。「押すと痛い場所がはっきりある」「動きをかばう」「痛みが1〜2週間続く」ときは、成長痛と決めつけず、一度みてもらうのが安心です。
痛みが続くときは、早めにご相談を
成長期のスポーツの痛みは、早めのケアと、練習量・体の使い方の見直しで、大きく変わります。当院では、お子さんの体の状態を確認しながら、痛みのケアと「どう休んで・どう続けるか」を一緒に考えます。「大会前で休ませたくないけど心配」——そんなご相談もどうぞ。