「赤ちゃんを抱っこした瞬間、手首がズキッと痛む」
「親指の付け根を押すと激痛が走る」
「フライパンを持つだけで腕がしびれる」

そんなお悩みを抱えた産後ママが、当院でも本当に増えています。これがいわゆる「産後腱鞘炎(ドケルバン病)」です。

「我慢すればいいかな」「育児だから仕方ない」と放置されがちですが、**腱鞘炎は早期にケアしないと慢性化して半年〜1年治らないこともある**症状です。お子さんを抱っこする年齢のうちは、手首は毎日使い続ける必要があるので、早めに対処することがとても重要です。

この記事では、産後ママに手首痛が増える3つの理由、自宅でできるセルフチェック、抱っこの仕方で痛みを減らすコツ、1日3分の予防ストレッチ5選、そして整骨院での産後ケアの流れを、大阪市東成区の整骨院がやさしく解説します。

産後ママに手首痛が増える3つの理由

「妊娠前は手首なんて意識したこともなかったのに、産後から急に…」というケースがとても多いです。これには3つの理由があります。

① ホルモンバランスの変化で腱が腫れやすい

妊娠中〜産後は、女性ホルモン(エストロゲン)の急激な変化により、腱の中を通る潤滑液(腱滑液)の質が変わり、腱が腱鞘の中で擦れやすくなります。これにより、ちょっとした動作でも炎症を起こしやすい状態に。

授乳中の方は、ホルモンの影響が続くため、産後半年〜1年経っても発症することがあります。

② 慣れない抱っこで親指に負担が集中

初めての抱っこでは、無意識に親指を立てて赤ちゃんを支える姿勢になりがち。これが親指の付け根の腱(短母指外転筋・長母指外転筋)に大きな負担をかけます。

1日30回以上抱っこする産後ママの場合、累積負荷は驚くほど大きく、気づかないうちに腱に微細な損傷が蓄積されていきます。

③ 睡眠不足と栄養不足で回復が追いつかない

夜泣き・授乳での慢性的な睡眠不足、食事をゆっくり摂れない栄養不足。これらが重なると、炎症を起こした腱が回復するための材料(タンパク質・ビタミンB・カルシウム等)が不足します。

「育児疲れだろう」と思っていたら、実は腱鞘炎の初期だったということが本当によくあります。

💡 ドケルバン病とは?

産後腱鞘炎の多くは、医学的には「ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)」と呼ばれる状態。親指の付け根を走る2本の腱(短母指外転筋腱・長母指伸筋腱)が、腱鞘というトンネルの中で炎症を起こすことで起こります。

発症は片手だけのことも、両手のこともあります。利き手側の方がやや多い傾向。

ドケルバン病セルフチェック(フィンケルシュタインテスト)

「これって腱鞘炎なのかな?」と気になる方は、自宅でできる簡単な検査をしてみましょう。

🤲 1分でできるセルフテスト
  1. 親指を手のひらの中に入れて、こぶしを作る
  2. そのこぶしを、小指側にゆっくり倒す
  3. 親指の付け根〜手首にかけて、ズキッと鋭い痛みが出たら陽性

痛みが強くて続けられない場合は、すでに炎症が進んでいる可能性があります。早めに整骨院や整形外科にご相談ください。

その他、以下のような症状も腱鞘炎のサインです:

3つ以上当てはまる方は、腱鞘炎の可能性が高めです。

抱っこの仕方で痛みを減らすコツ

腱鞘炎の予防と改善で一番大事なのが、「親指に負担をかけない抱っこの仕方」です。今日から意識できる4つのコツをご紹介します。

コツ①:肘から手のひら全体で支える

赤ちゃんのお尻〜背中を、手のひら全体と肘の内側で抱えるイメージ。親指は脱力させて、手首から先で支えないようにします。

コツ②:親指は手のひら側に「丸めない」

無意識に親指を立てて支えてしまう癖がある方は、意識的に「親指を他の指と一緒の方向にそろえる」ようにしてみてください。これだけで親指の腱への負担が大きく減ります。

コツ③:抱っこ紐・スリングを活用

「ちょっとだけ」と思っても、10分抱っこすると累積負担はかなりのものです。家の中でも抱っこ紐やスリングを併用することで、手首の使用頻度を激減できます。

コツ④:左右の腕を交互に使う

利き手だけで抱っこする癖がついている方は要注意。意識的に反対側も使うことで、片方への集中負荷を防げます。

1日3分の手首ストレッチ5選

痛みが強くない時期に予防的にやっておくと、腱鞘炎の発症リスクをぐっと下げられます。1日3分・お子さんが寝た合間にできる簡単なものばかりです。

1手首ぐるぐる回し30秒

手首の血流を改善する、一番基本のストレッチ。

  • 両手を前に伸ばし、こぶしをふんわり握る
  • 手首をゆっくり右に10回回す
  • 同様に左に10回回す
  • 反対の手も同じように

朝起きてすぐ・授乳後・寝る前、1日3回が目安。

2親指ストレッチ30秒×2

ドケルバン病の予防に直結する、親指の腱を優しく伸ばす運動。

  • 手のひらを上に向ける
  • 反対の手で親指を持ち、手のひら側にゆっくり倒す
  • 痛気持ちいい範囲で15秒キープ
  • 左右2回ずつ

強く引っ張らず、優しく。痛みが強い時は中止。

3手のひら開閉30秒

固まりがちな手のひら全体の筋肉を緩めます。

  • 両手を前に伸ばす
  • パッと指を全部開く(5秒キープ)
  • ギュッとこぶしを握る(5秒キープ)
  • これを10回繰り返す
4手首背屈・掌屈30秒×2

手首全体の可動域を保つストレッチ。

  • 右手を前に伸ばし、手のひらを下向きに
  • 左手で右手の指先を持ち、手前に引いて手首を反らす(15秒キープ)
  • 次に手のひらを上に向け、同じく手前に引いて手首を伸ばす(15秒キープ)
  • 左右2セットずつ
5抱っこ紐で手首を休ませる毎日

一番のセルフケアは、手首を使わない時間を意識的に作ること。家の中でも抱っこ紐やスリングを使うと、累積負担を一気に減らせます。

  • 家事の最中も抱っこ紐で密着抱っこ
  • 移動はベビーカー or スリングを優先
  • 授乳クッションで腕を支えながら授乳
  • 重い物は両手で持つ・ハンカチ感覚で軽い物を持つ

「ちょっとだけ」抱っこの累積が手首を壊します。短時間でも抱っこ紐を惜しまずに。

整骨院での産後ケアの流れ

セルフケアで1〜2週間経っても痛みが取れない、もしくは夜眠れないほどの痛みがある場合は、整骨院でのケアをおすすめします。当院では以下の流れで産後ママの腱鞘炎ケアを行っています。

① 丁寧なカウンセリング

抱っこの頻度・授乳の有無・睡眠状況・利き手など、生活全体をうかがって痛みの根本原因を一緒に探ります。お子さん連れOKなので、安心してご来院ください。

② プロテクノPNF(深部への電気治療)

炎症を起こした腱の周辺の深層筋に、医療用の電気でアプローチ。手首から肘、肩までつながる筋肉の連動を整え、手首だけに負担が集中しない体の使い方をサポートします。

③ 手首・前腕の手技療法

固まった前腕の筋膜と腱の癒着を、ソフトな手技でゆっくりほぐします。痛みのない優しい施術で、施術中に寝てしまう方も多いです。

④ ラクナル整体(全身の歪み調整)

意外と知られていませんが、骨盤の歪みや背骨のカーブの崩れも、手首の負担を増やす原因になります。産後の骨盤・背骨を整えることで、手首の回復もスピードアップします。

🌿 産後ママ向け来院のメリット
  • お子様連れOK・ベビーカー来院も歓迎
  • 女性の施術担当もご相談可能
  • 施術台横での授乳・おむつ替えOK
  • 産後2ヶ月〜2年が骨盤調整のゴールデンタイム

こんな時は病院(整形外科)も視野に

以下のような症状がある場合は、まず整形外科で診断を受けることをおすすめします。

整形外科では炎症を抑えるための処置(注射・固定具)を受けられます。その後の機能回復と再発予防は整骨院でサポートできます。

まとめ|「育児だから仕方ない」と諦めないで

産後の手首痛は、正しい知識と早めのケアで十分改善できる症状です。「育児だから仕方ない」「赤ちゃんが大きくなれば治るかも」と我慢していると、慢性化して半年〜1年治らないこともあります。

今日からできる4つの抱っこのコツと、1日3分のストレッチ5選を、まずは1週間試してみてください。それでも痛みが続く場合は、無理せず当院にご相談ください。お子さん連れでも安心してお越しいただけるよう、全力でサポートさせていただきます。

産後ママの手首痛ケアはひなた整骨院へ

お子様連れOK・ベビーカー来院も歓迎。
「抱っこがつらい」「夜眠れない」状態でも、痛みのない優しい施術でケアできます。